『春節』や『国慶節』とは？
皆さんは『春節』や『国慶節（こっけいせつ）』
といった言葉をご存知でしょうか？
これらは中国輸入ビジネスに取り組むうえで
避けては通れない非常に重要な単語の一つで、
一言でいうと中国の『祝日』です。
『春節』は旧正月、『国慶節』は建国記念日に当たります。
「なんだ、ただの休日か」
と思った方は要注意。
最悪の場合、1か月近くも仕入れができない状況に陥るかもしれません。
そうならないためにも中国の祝日事情をしっかりと把握し、
仕入れのスケジュールを立てて在庫切れを防ぎましょう！
・たかが休みと侮ることなかれ、具体的な注意点は？
中国の祝日は前年の12月に国務院という機関から発表されます。
そして祝日には種類があって
１．国民全員が休みになる祝日
２．一部の国民が休みになる祝日
ざっくり分けてこの2種類になります。
２に関しては特に気にすることもないので割愛しますが
問題は１の『国民全員が休みになる祝日』です。
『春節』と『国慶節』も２に当たり、祝日自体はほかにもありますが
上記２つは他の祝日よりも大型なため注意が必要です。
特に旧正月の『春節』の時期は1ヶ月近くも仕入れに影響する可能性があります。
1か月もかかるなんてどれだけ長いんだ？
祝日とはいえどこかしら営業しているのでは？
と思われるかもしれませんが中国輸入ビジネスは
・タオバオ、アリババの出店ショップ
・中国内の運送会社
・輸入代行業者
この中の一つでも止まってしまうと
仕入れができなくなってしまいます。
この大型連休中は仕入元になるネットショップだけでなく
現地の運送会社や工場もお休みになります。
万が一ショップが営業されていても
そのショップが利用している運送会社がお休みであれば
品物が日本まで到着することはありません。
Aショップは休んでいるけど
Bショップは開いていた！でも
運送会社が休みで
ショップに受付してもらっただけで終わってしまった・・・。
こんなケースは珍しいことではありません。
さらに仕入れに１か月以上かかってしまう原因として
まず春節も国慶節も国が定めている日数が七日間。
一週間まるまるお休みです。
ですが実際のところ七日間以上の
休みを取ることもありますし、
規定の七日間よりも早くから休み始める業者も大勢います。
日本でも三が日は多くの物流がストップしがちです。
それが七日間もあるわけですから、
休み明けの受注量も計り知れませんね。
そのため納期も通常より長くかかってしまいます。
１週間で納品されていたものが
１か月経たないと到着しない
なんてことはザラです。
『国慶節』は春節ほどではないですが
やはり七日間はすべての物流がストップしますし
通常の納期に戻るまでにある程度の
時間を要するのでこちらも注意が必要です。
・中国の『超大型連休』をうまく乗り切るコツ
『春節』と『国慶節』の時期は
仕入れがストップしてしまうことは
お判りいただけたかと思います。
この時期を乗り切るために、
連休前の発注日と連休後の
発注日をチェックし、
春節は２月なので
遅くても前年の１２月ごろから
計画し始めましょう。
まず仕入れ元のショップや
運送会社の連休期間
を確認します。
最終発注日から明けの発注日までの
日数がわかったら、次は発注数を計算してみます。
普段の発注よりも数量が増えるので
資金と照らし合わせながら増減するとよいでしょう。
約2か月分の在庫＋２０％位の多めの在庫を用意
しておけばOKかと思います。
しっかりと下調べをして事前に
大型連休に備えるようにしましょう。
また連休明けの発注まで日にちが空きますが
その間にあたらしい商品のリサーチや
商品ページを充実させたり等
使える時間は有効に活用できるとよいですね。
今年度の中国の祝日は以下の通りです。
春節 ２０１８年 ２月１６日（金）
休日期間：２月１５日（木）～ ２月２１日（水） ７連休
清明節 ２０１８年 ４月 ５日（木）
休日期間：４月 ５日（木）～ ４月 ７日（土） ３連休
労働節 ２０１８年 ４月２９日（日）
休日期間：４月２９日（日）～ ５月 １日（火） ３連休
端午節 ２０１８年 ６月１６日（土）
休日期間：６月１６日（土）～ ６月１８日（月） ３連休
中秋節 ２０１８年 ９月２２日（土）
休日期間：９月２２日（土）～ ９月２４日（月） ３連休
国慶節 ２０１８年１０月 １日（月）
休日期間：１０月 １日（月）～１０月 ７日（日） ７連休
春節、国慶節以外にも細かい祝日がありますので
きちんと対策してくださいね。
冒頭でも話した通り、日程が毎年安定していないので
毎年事前に確認するよう心がけましょう。
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